2018年11月03日

コミックマーケット95に参加します


 2018年12月31日(月)の大晦日、「閑古鳥旅行社」として初めてコミケに参加します。会場は東京国際展示場 (東京ビッグサイト)、配置は「西地区"け"ブロック30a」です(→詳細図)。

 頒布物は世界遺産『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の全構成要素を網羅したガチ本(もう既にほぼ完成しており、あとは印刷所に入稿するだけの段階)と、高校時代に友達と二人で下関までママチャリで行った青臭い旅行記(こちらは作り始めたばかりの段階)の二冊を予定しています。

 前者は今年の5月に行った長崎旅行の集大成といえる本で、表紙を含めて76ページのボリュームとなりました。各構成資産についての詳しい情報や写真はもちろん、旅行についてのコラムも充実した内容となっています。この本を作るために初めてペンタブレットを購入し、地図を一枚一枚セコセコ書きました。頑張った!

 後者は私が18〜20歳ぐらいの時に書いた10日間の自転車旅行記を加筆修正したものです。私がインターネットを使いだして初めて作ったジオシティーズ(懐かしい!)の個人サイトに乗せていた文章で、当時は面白いと言ってくれる人もおり自信になりました。「私」と友達である「ケンちゃん」の二人の視点で書かれており(当時はやっていた電波少年の猿岩石日記に影響を受けているのかと)、なんていうか、色々と痛々しい部分が多い(笑)。そんな若者特有の青臭さを残しつつ、読むに堪えうる文章に仕上げたいと思います。

 年始に今年の目標として同人誌を作ることを挙げていましたが、いやはや、なんとか実現できそうですね。コミケ自体は15年くらい前に小説を寄稿した同人誌サークルの手伝いとして参加したことがあるのですが、自身のサークルでは初めての参加となります。今からドキドキです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

posted by きむら at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報

2018年10月30日

国宝・重要文化財(建造物)の指定について


 2018年10月19日(金)に開催された文化審議会で「国宝・重要文化財(建造物)の指定について」の答申がありました(→文化庁サイト)。内容は以下の通りです。

【国宝】
・玉陵(沖縄県那覇市)

【重要文化財】
・旧相馬家住宅(北海道函館市)
・大前神社 本殿、拝殿及び幣殿(栃木県真岡市)
・曹源寺栄螺堂(群馬県太田市)
・旧田中家住宅(埼玉県川口市)
・伊藤家住宅(新潟県糸魚川市)
・武知家住宅(徳島県名西郡石井町)
・有馬家霊屋(福岡県久留米市)
・旧田代家西洋館(佐賀県西松浦郡有田町)

【重要文化財(追加指定)】
・旧笹浪家住宅(北海道桧山郡上ノ国町)

 首里城に隣接する「玉陵(たまうどぅん)」が沖縄県初の国宝建造物に指定されます。1501年に築かれた石造の琉球王国の陵墓で、琉球式の破風墓として最古にして最大の例。独自の発展を遂げた琉球王国の建築と墓制を示す、極めて完成度の高い陵墓として評価されました。その敷地は国の史跡に指定されており、世界遺産『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の構成資産にも含まれています。


石造の陵墓である「玉陵」

 古さ、規模、質のいずれも国宝に足りうる存在ですが、正直なところ、答申時はかなり意外なところが来たと思いました。石造の陵墓ということで、建造物というよりモニュメント的な感覚で捉えていたのかもしれません。石造という点でも、陵墓という点でも、国宝建造物としては初めての指定です。

 近年は国宝建造物を持たない県の重要文化財が国宝に昇格されるケースが多いので、これもその流れの一環と言えるのでしょう。かつて首里城には正殿などの建造物が国宝(ただし文化財保護法制定前のいわゆる旧国宝)に指定されていましたが、太平洋戦争ですべて焼失してしまいました。玉陵は現存する琉球建築の代表例となり、それもまた国宝の指定に繋がったのかもしれません。

 17世紀末から宝永4年(1707年)にかけて築かれた「大前(おおさき)神社」の社殿は、極彩色の彫刻や地紋彫などで装飾されており、関東地方における装飾建築の先駆例として重要文化財に指定されます。これを皮切りに装飾建築が庶民へと普及し、国宝の「歓喜院聖天堂」で完成をみました。

 栄螺堂といえば会津若松のものが有名ですが、太田市にある曹源寺の本堂もまた同様の形式であり重要文化財に指定されます。堂内を螺旋状に上って下ることで観音巡礼ができる栄螺堂は庶民に人気を博したことから関東以北に多く建てられました。特に曹源寺のものは現存最古級かつ最大規模の例とのことです。

posted by きむら at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文化財

2018年06月18日

史跡等の指定等について


 2018年6月15日(金)に開催された文化審議会で「史跡等の指定等について」の答申がありました(→文化庁サイト)。内容は以下の通りです。

【史跡】
・長者山官衙遺跡及び常陸国海道跡
・簗瀬二子塚古墳
・新津油田金津鉱場跡
・宇治古墳群
・板東俘虜収容所跡
・朝倉須恵器窯跡 小隈窯跡 山隈窯跡
・筑豊炭田遺跡群 三井田川鉱業所伊田坑跡 目尾炭坑跡 旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所及び救護練習所模擬坑道
・下藤キリシタン墓地
・弁之御嶽

【名勝】
・白山公園
・宇治山
・中山仙境(夷谷)
・文殊耶馬

【天然記念物】
・養老川流域田淵の地磁気逆転地層

【登録記念物】
・絲原氏庭園

【重要文化的景観】
・伊庭内湖の農村景観
・北大東島の燐鉱山由来の文化的景観

 個人的に気になるのは「新津油田金津鉱場跡」。鉱山跡や炭鉱跡の史跡は多々ありますが、石油の油田跡は初めてですね。明治初期から平成8年(1996年)まで稼働していたとのことで、国内にも商用油田があることに驚きました。

 「板東俘虜収容所跡」は四国遍路の第一番札所である霊山寺の近くにあり、現在は公園となっています。立派な東屋があり、四国遍路の初日に野宿した思い出の場所です。収容所跡としての痕跡は地上部分にはあまりなかったように思いますが、今後は史跡公園として整備されたりするのでしょうか。

 遍路といえば、今回の答申で史跡「伊予遍路道」の追加指定もありました。高知県の宿毛から愛媛県最初の札所である観自在寺へと至る「松尾峠」のうち、県境から愛媛県側約1.5kmの範囲が「観自在道」として追加指定です。高知県側も測量等は同時にやってるでしょうし、近いうちに史跡「土佐遍路道」に追加されるのでしょう。

 「チバニアン」で話題になった「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」が天然記念物指定。地質には詳しくないのであまり良く分かってはいませんが、国際的な地質時代の名になるくらいなのだから貴重なものなのでしょう。

 重要文化的景観では沖縄初の「北大東島の燐鉱山由来の文化的景観」が選定されました。北大東島の燐鉱山が史跡に指定された時に、重要文化的景観も目指していると知ったのでそのうち来るとは思ってましたが、いやー、きちゃいましたか。沖縄の東の果て、北大東島まで行かねばならぬ理由ができてしまいました。……とりあえず旅費溜めますか。

posted by きむら at 13:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文化財