更新が滞ってしまい申し訳ありません。年をまたいでしまい今更ではありますが、10月12日(金)の文化審議会において、「国宝・重要文化財(建造物)の指定について」の答申がありました。内容は以下の通りです。
【国宝】
・勝興寺 2棟 本堂、大広間及び式台(富山県高岡市)
【重要文化財】
・尻屋埼灯台 1基(青森県下北郡東通村)
・佐藤家住宅 5棟 主屋、文庫蔵、味噌蔵、米蔵及び検査所、大工小屋(秋田県大仙市)
・富岡家住宅 2棟 主屋、書院(山梨県甲府市)
・名古屋テレビ塔 1基(愛知県名古屋市)
・外村家住宅 10棟 主屋、洋室、新座敷、湯殿、文庫蔵、新蔵、道具蔵、庭蔵、漬物部屋、前蔵(滋賀県東近江市)
・経ケ岬灯台 1基、1棟 灯台、旧第一物置(京都府京丹後市)
・住吉神社 4棟 東本殿、中本殿、西本殿、拝殿(兵庫県加西市)
・角長(加納家住宅) 11棟 主屋、土蔵、穀蔵、麹室、仕込蔵、醤油蔵、樽蔵、醤油蔵(喜多)、醤油蔵(南)、角蔵、辰巳蔵(和歌山県有田郡湯浅町)
・鍋島灯台 1基(香川県坂出市)
高岡市伏木の勝興寺がついに国宝に。寛政7年(1795年)に建立された真宗の大規模仏堂です。以前から国宝になるのではと言われていましたが、23年続いていた大修理が2021年に完了したばかりのタイミングとは。私は2019年10月に訪れましたが、まだ境内を整備中で本堂と共に国宝になる「大広間及び式台」には近づくことができませんでした。なので近いうちに再訪します。

堂々たるたたずまいの勝興寺本堂
重文は今回も明治期の灯台の指定が進められていますね。面白いところでは昭和29年(1954年)竣工の名古屋のテレビ塔が重文に。昭和33年(1958年)の東京タワーや 昭和31年(1956年)の大阪通天閣とかも(どちらも国登録有形文化財)そう遠くないうちに重文になりそうな気がしますな。
醤油の産地である湯浅町の角長も重文に。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている町並みの中核を成す醤油蔵です。販売もやっており、以前町並みを訪れた時に買ったらめちゃくちゃうまかったことを覚えています。また行きたいな。

かつて醤油の搬出が行われた堀に沿って角長の蔵が並ぶ
以上です。今回もコロナの影響か件数は少なめ、重伝建の選定がなかったのは少し残念でした。またこれも今更感ありますが12月16日の文化審議会で「史跡等の指定について」の答申がありましたので、こちらも後ほど記事を作成したいと思います。