2012年07月16日

サンティアゴ巡礼路を歩いてきました


先日、日本に帰国しました。フランスの「ル・ピュイ・アン・ヴレ」からスペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」まで約1600km、「ル・ピュイの道(フランス)」と「フランス人の道(スペイン)」をなんとか歩き切る事ができました。実に72日に及んだ私のサンティアゴ巡礼、思い返してみると、朝6時に起きて夜9時には寝る健康的な日々、中世から残る文化財に囲まれた毎日、いやぁ、素晴らしく充実した毎日でした。


「ル・ピュイの道」序盤、ひたすら続くオーブラックの牧場(昔は荒野で、巡礼路の難所だったそうです)は、雪解けの季節で足元ぐちゃぐちゃ、泥なのか牛のアレなのか分からない中、足を取られつつ歩きました。


フランスの「ル・ピュイの道」はスペインの「フランス人の道」よりも険しく、中盤までは山を越えてはまた山を越え、の繰り返し。しかし、その景色は素晴らしく、山を越えた先には美しい町並みが待っていたりして、とても楽しかったです。


延々と続く森林地帯。苔むした石垣がその歴史を物語っており、ずっとわくわくしっぱなしだったのを覚えています。


「ル・ピュイの道」後半は景色が一変。麦畑、ブドウ畑が増え、特に風になびく麦畑の景色は正直鳥肌モノ。


フランスは、特に町並みが美しいのが印象的でした。どの町も丁寧に手入れがなされ、玄関や窓にはバラでの花で縁取られ、とにかくかわいらしい。


そして数多くの教会。サンティアゴ巡礼は中世に盛んだったこともあり、ロマネスク様式の教会や橋があちらこちらにゴロゴロしています。ロマネスク様式が盛んに建てられたのは10世紀から12世紀。もう、気が遠くなるくらいの昔です。


しかし、やはりより強く印象に残ったのは巡礼路に架かる橋でした。元々私は橋好きという事もありますが、ホントカッコ良い橋が多いこと、多いこと。


モチロン、教会も良かったですが。大きな教会は回廊を持っており、この回廊から見る教会の建物がまた良いんですよね。

……とまぁ、なんだかんだで褒めちぎってますが、フランスは良い思い出しかないんですよね、これが。確かに道が険しかったり、同じ宿で亡くなった方がいたりと、大変だった事もありますが、しかし、うん、良かった。

写真も結構な枚数撮っており、このまま私のハードディスクに埋もれさせるのももったいないので、閑古鳥旅行社でサンティアゴ巡礼についての旅行記を書く事にしました。もしご興味を持たれた方がおりましたら、ご覧いだければ幸いです。

また、今月下旬よりデイリーポータルZでの連載も再開させていただく事になりました。その際にもサンティアゴ巡礼について、二回に分けて書く予定ですので(あまりに内容が膨大になりそうだったので、お願いしてフランス編、スペイン編に分けていただきました)、ご覧いただければ幸いです。


posted by きむら at 23:37 | Comment(7) | TrackBack(0) | 旅行

2012年04月23日

リヨンてくてく町歩き


ようやくパリを脱出しまして、現在はフランス南東部のリヨンという都市にいます。なんでも、フランス第二の都市なのだとか。



ちなみに、一枚目の写真は滞在しているユースホステルの部屋から撮ったものです。安宿からこんな贅沢な景色が見れてしまって良いのだろうかってカンジですが。まぁ、宿にたどり着くまでに坂道を息を切れ切れに歩かにゃならんので勘弁ください。

リヨンは旧市街にかわいい建物がたくさん残っておりまして、これがまた町歩きがとても楽しい場所です。丸二日かけてうろうろしてました。



旧市街は川の中州と、丘の麓からなるのですが、丘の上にはローマ帝国時代の劇場なんぞも残っていて、興味深いですね。2000年前とか聞いて、その歴史の深さには呆然とします。日本じゃ、まだ弥生時代ですし。



ちなみに4月21日には、なにやら町を挙げてのお祭りが行われていました。中世の頃に扮した人々が鼓笛隊と共に練り歩いてパレードしていましたよ。にぎやかで楽しかった。リヨンは、ぶっちゃけパリより良いですね。町並みも、雰囲気も。

明日はリヨンを後にし、巡礼の始点であるル・ピュイ・アン・ヴレイに向かいます。いよいよ、まな板の鯉です。今後はネットがあるかどうか分からないので、ひょっとしたらこのブログを更新して音沙汰無くなるかもしれません。さてはて、どうなることやら。


posted by きむら at 03:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行

2012年04月18日

フランス北西部の文化財巡り


はい、どうも。旅行に出て一週間が過ぎ、いよいよ体がフランスに慣れてきたかと思いきや、風邪を食らってぶっ倒れました。明らかに蓄積された疲労と寒さによるものです(こんなに寒いと思っていなかったので、あまり暖かい服を持ってきてないのですよ)。

しかし寝込んでばかりも癪なので、体に鞭を打ってパリを拠点にフランス北西部周辺の文化財を回っていたのですが、はい、そのせいでこじらせました。いやぁ、ダメですな。

まぁ、とりあえず、ここ数日行った場所の紹介でも。



これはアミアンという町にあるノートルダム大聖堂。フランス一の天井の高さを誇るゴシック教会です。

私はゴシック建築が好きです。フライングバットレスという建築法とか、カッコ良い。必殺技みたいな名前ですよね、フライングバットレス。



こちらはフォンテーヌブローという町にある城。庭には池が設けられていて、その池越しに見る城がなかなかのものです。

ちなみに、パリ郊外の城といえばベルサイユがまず挙げられるのかと思いますが、今回はベルサイユには時間的に行けない感じです。あと、フランスの江ノ島ことモンサンミシェルにも行けない感じです。フランスを代表する文化財二箇所をスルーする事になってしまいましたが、全ては風邪が悪いのです。



こちらはシャルトルという町のノートルダム大聖堂。フランスにはノートルダムという名前の教会がわんさかあります。いずれも荘厳なゴシック教会である場合が多いので、かなりややこしいです。

シャルトルのノートルダム大聖堂は、様式が異なる二本の塔と、青色のステンドグラスが特徴です。



変り種としては、ル・アーブルという町にも行きました。ここは第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けた町で、戦後に鉄筋コンクリート建築の祖と言われるオーギュスト・ペレの都市設計により復興された町です。

戦後に作られた町ではありますが、その鉄筋コンクリートを用いた都市計画が評価され2005年には世界遺産にも登録されています。建ち並ぶモダンな団地が世界遺産。こういう、フランスが持つ文化の重層性が素敵です。

さて、20日にはパリを発ち、フランス東部のリヨンへ移動します。いよいよ、サンティアゴデコンポステーラに向け、そのスタート地点へ参るのです。……その前に、体調を整えないとな。


posted by きむら at 20:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行