2019年02月11日

同人誌の通信販売を開始しました


 大変遅くなってしまい恐縮ですが、昨年末のコミックマーケット95で頒布していた同人誌二冊の通信販売をBOOTHにて開始しました→「閑古鳥旅行社の通信販売サイト−BOOTH」。

【世界遺産マニアクスVol.1 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】

通信販売価格1000円(送料込み)

【フグを食べに下関へ行こう! 〜高校生ふたりのママチャリ旅行記〜】

通信販売価格500円(送料込み)

 いずれも在庫が無くなり次第、販売終了の予定です。どうぞよろしくお願いします。

posted by きむら at 13:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行

2019年02月01日

大船散策〜「玉縄城」と「田谷の洞窟」


 今年も時間が過ぎるのがあっという間で、もう2月になってしまいましたね。1月11日に大船の「玉縄城」と「田谷の洞窟」を見てきましたので、今更ながらそのレポートです。

 玉縄城は戦国時代に北条早雲こと伊勢宗瑞が三浦氏討伐の前線基地として築いた城で、JR東海道線の大船駅から西にいったところにあります。極めて壮大な縄張りを持つ平山城ですが、残念ながら現在は大部分が宅地開発されており、本丸に至っては清泉女学院の敷地になっていて無断で立ち入ると逮捕されます。通常見ることができる遺構は、七曲坂と呼ばれる登城道の周囲だけです。



 七曲坂の途中には冠木門が構えられていて城っぽい雰囲気を醸していますが、当時の道とは多少のズレがあるようですね。坂を登り切ったところには虎口の跡が残っており、その隣に位置する太鼓櫓跡の平場がちょっとした緑地公園として整備されています。



 太鼓櫓跡の下には焔硝蔵跡の平場や堀切も残っており、太鼓櫓跡から見下ろすことができます。焔硝蔵跡は今はまだ立ち入りできませんが、どうやら整備が進められているようなので、そのうち公開されるかもしれません。



 玉縄城のある玉縄地区の入口には龍宝寺というお寺があります。玉縄城の三代城主であった北条綱成が創建した寺院にルーツを持ち、豊臣秀吉の小田原征伐の際には龍宝寺の住職が城主を説得して無血開城したと伝わっています。



 龍宝寺の境内にある歴史民俗資料館では玉縄城の模型が展示されており、在りし日の玉縄城の姿を目にすることができます。谷戸が複雑に入り組んだ丘陵をうまく利用していることが見て取れますね。



 また歴史民俗資料館の裏手には江戸時代中期の元禄年間に築かれた旧石井家住宅が移築保存されています。元は玉縄の北隣に位置する関谷村にあった名主の家で、神奈川県に残る伝統的な農家建築の典型例として国の重要文化財に指定されています。



 玉縄城について調べるまで、ここに重要文化財の古民家があったとは全く知りませんでした。外観こそ地味ですが、曲がりくねった木材をうまく利用した梁に目を見張りました。一見の価値ありです。



 とまぁ、玉縄地区の散策がなかなか楽しかったので、TravelJPに記事を書きました。

北条早雲が築いた名城〜鎌倉「玉縄城跡」に残る遺構と古民家

よろしければご覧ください。

 玉縄城の後には、北側の田谷地区にある定泉寺に行きました。GoogleMapに「瑜伽洞(田谷の洞窟)」と記されており、前々から気になっていたのです。玉縄城のついでという感じで何気なく立ち寄ったのですが、これが予想よりも遥かに凄かった!



 内部は撮影禁止なので文字のみでの説明となり恐縮ですが、立体的に入り組んだ通路や要所要所に点在する部屋に様々な仏像、西国三十三所・坂東三十三箇所・秩父三十四箇所・四国八十八箇所の各霊場の本尊や曼荼羅がびっしり刻まれているのです。この洞窟ですべての霊場に参詣したのと同じご利益を得るという趣旨なのでしょうね。

 まさに修行の人工洞窟といった雰囲気の一方、最後には水が湧き出す部屋に弘法大師が鎮座していたりと、エンターテインメント性も併せ持っているというような印象を受けました。この洞窟は鎌倉時代にルーツを持つといいますが、今に見られる姿になったのは霊場参詣が流行した江戸時代中期以降、おそらくは洞内の湧き水を灌漑に利用するために洞窟の開削が行われたという江戸時代後期の天保年間に完成したのではないかと思います。極めて独特な信仰霊場として必見ですよ。

posted by きむら at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行

2018年05月02日

米沢&長井の弾丸旅行


 4月26日に米沢に行ってきました。正確には25日の夜行バスで26日朝米沢に到着し、26日の夜行バスで27日の朝に帰ってくるという強行軍。目的は国の重要文化的景観に選定された長井市の町場景観を見ることなのですが、ついでに上杉家の城下町であった米沢の観光もしようかな、と。


5時過ぎに米沢駅に到着したものの、物凄く寒い!

 さすがは東北地方なだけあって、4月下旬でも朝はまだ震える寒さ。米沢駅は閉まっていて入ることができず、駅から少し離れたところにあるコンビニでおにぎり二個と温かいコーヒーを購入して朝食としました。

 とりあえず米沢を見て周ろうと思ったのですが、事前情報をまったく仕入れてこなかったので、どこに何があるのか分かりません。どうしようかと米沢駅の辺りをうろうろしていたのですが、ふと前田慶次が晩年に過ごした里である堂森への案内があったので、なんとなく行ってみることに。米沢駅から東へ歩くこと約2km、まずは前田慶次が飲用していたという「慶次清水」へ。


今もなお地下から水が湧き出している水源です

 泉の袂にはコップが並んでおり、どうやら飲んでも問題ない様子。とりあえずポコポコ水が湧き出ている辺りから汲んで飲んでみると、これが実に清らかかつ冷たくて美味。体に染み付いていた酒(高速バスを乗る時は、寝付くために酒を飲むのです)が抜け、身が清められた感じでした。

 慶次清水以外にも、慶次の館であった無苦庵跡や、慶次の供養塔がある堂森善光寺などを見てから、再び米沢駅へと戻りました。その頃にはようやく町が動き出していて駅も開いており、待合室で米沢市の観光地図をゲットして街歩きを始めました。


まずは米沢城跡にある上杉神社をお参り

 かつての米沢の中心であった米沢城跡は、米沢駅から西へ約2kmと少し距離があります。城内には明治時代に上杉神社が築かれており、道路にある案内標識も米沢城跡より上杉神社の表記が目立ちます。現在の社殿は大正時代の再建ですが、設計はあの伊東忠太というから驚きました。伊東忠太は米沢の出身だったのですね。


米沢城の本丸には、かつて上杉謙信の遺体を祀っていた御堂跡が

 軍神として知られる戦国武将の上杉謙信は、その死後も遺体は埋葬されずに甲冑を着せて甕に納められ、上杉家の守護神として代々城に祀られていました。明治に入ると墓所に埋葬されましたが、ミイラ状態で現存している戦国武将とはまた凄まじいものです。


二の丸跡には壮大な上杉伯爵邸および庭園が

 この上杉伯爵邸は明治時代に築かれた上杉家の邸宅で、現存するものは大正14年(1925年)の再建で国登録有形文化財。内部は料亭になっているので客以外は入れませんが、浜離宮を模したという庭園と相まって、外観だけでも実に絵になります。


ルネッサンス様式のシルエットが美しい、旧米沢高等工業学校本館

 現在は山形大学工学部のキャンパス北端に位置する旧米沢高等工業学校本館は、明治43年(1910年)の建造で国指定の重要文化財。実に美しい建築で、米沢駅舎のモデルにもなっています。改修工事の為か正面に足場が組まれていたのが少々残念ですが、本格的な洋風建築を見ることができてホクホクでした。


上杉家の菩提寺であった林泉寺にある直江兼続の墓所

 山形大学工学部の西隣にある林泉寺では宝物殿を含む堂内、および直江兼続の墓所や庭園を見学しました。ちょっと見て出るだけのつもりでしたが、係の人による寺院や上杉氏に纏わる話をガッツリ聞きこんでしまい、思っていたより時間が掛かりました。このお寺の内部拝観は時間に余裕を持った方が良いです。


米沢藩主上杉家墓所は国指定の史跡だ

 米沢の西部、背の高い木々が茂る林の中には上杉家の墓所があり、代々の米沢藩主を祀る祠堂がズラリと並んでいます。近年、大名墓所の史跡指定がちょくちょくなされていますが、ここは大名墓所の代表例として全国に先駆けて昭和59年(1984年)に史跡となりました。

 これで米沢観光は終わり。近くにある西米沢駅から鉄道で長井市へと移動しました。長井市のうち「最上川流域における長井の町場景観」として重要文化的景観に選定されている範囲は、かつて最上川通運による物資の集散地として栄えた宮地区と小出地区、および二地区を繋ぐ最上川の水面域です。


今もなお、街道に面して立派な商家建築が並んでいます


小出地区には水路が巡らされており、立体交差する水路も!

 重文景の範囲はなかなかに広く、見所も多くて歩いて回るのが大変でした。朝から歩き通しで昼食も取らなかったこともあり、夕方にはすっかりヘロヘロに。倒れそうな感じがしたのでコンビニに飛び込んでスニッカーズとコカ・コーラを購入。無理矢理血糖値を上げて何とかしのぎました。もっとも、米沢に戻った後はサイゼリアでたらふく飲み食いしたワケですが。

 米沢と長井を一日で見る弾丸旅行ではありましたが、これがなかなか楽しむことができました。特に米沢は情報を全く持っていませんでしたが、発見が多くて無知が功を奏した感じです。知らない場所を行き当たりばったりで旅行するのも楽しいものですね。

posted by きむら at 15:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行