2007年03月20日

道路工事に見る情緒-後編



道路工事に見る情緒-06

ことのほか美しい横断歩道

赤いライトが良いのなら、コーンランプでなくとも自動車のテールランプがあるじゃないか、と言う人もいるかもしれない。確かに自動車のテールランプは赤い。しかし、コーンランプのそれとは違う。テールランプの光は、コーンランプの光に比べ、少々明るすぎるのだ。それらがずらりと並んでも、一つ一つがまぶしすぎて良い情緒は生まれない。あくまで、コーンランプの色が良いのである。

道路工事に見る情緒-04

こういうチューブライトも悪くない

さらに、よくよくコーンランプを見ていると、それらの明るさは一つ一つ微妙に違う事が分かる。おそらく、コーンの中に入っている電球の寿命により光具合が変わるためだろう。それはクリスマスイルミネーションのような画一的で無機的な光とは違い、有機的な暖かみが感じられる光である。

道路工事に見る情緒-07

歩行者用に作られたコーンライトの道

圧巻は、やはり歩行者用の通路だろう。極端に狭い間隔で置かれたコーンライトは光の道を作り出す。ぼんやりそれを眺めていると、まるでその光に導かれているような気分にさせてくれる。思わず、そのまま別の世界へ吸い込まれていってしまいそうな錯覚に陥ってしまう。

道路工事に見る情緒-08

深夜も重機はうなりを上げる



結局、午前1時から始めた道路工事現場観察を終えたのは、午前3時半ごろだった。私は自転車で明治通りの新宿付近を数kmに渡り回ったのだが、ポイントを絞れば歩きでも見に行くことは十分可能。最終電車に乗り過ごした際には、漫画喫茶へ行く前に、明治通りまで出てこのような情緒に浸ってはいかがだろうか。今なら(2007年3月中旬)、新宿南口の高島屋付近が見ごろである。

道路工事に見る情緒-09

いつまでも見ていたくなる、やわらかな光


posted by きむら at 10:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | コネタ
この記事へのコメント
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初めまして。いつも町歩きや史跡の記事を楽しませていただき、いつかコメントしようと思っていたのですが、今回の記事には非常に共感しました。

子供の頃に住んでいた某都市の郊外では、常にいたるところで道路工事が行われており、夕暮れ時の蒼い景色の中に赤い工事現場の明かりが点滅するのを見ると、なんだか切ないような気持ちになったものです。記事の中の赤いコーンが並ぶ写真は、まるで行灯のような情緒ですね。美しいです。

もともと仕事で佐原の事を調べていて、こちらのサイトにやって来ました。地元にも関わらず佐原には一度も行ったことがないので、暖かくなったら是非訪ねてみたいと思っています。
Posted by yadorihama at 2007年03月20日 14:12
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はじめまして。コメントありがとうございました!

いやはや、共感していただけて嬉しい限りです。はたして、見ていただいた人に分かってもらえるだろうか、という不安も少なからずあったものですから(笑)。夕暮れの工事現場の明かりの切なさ、分かります。夕日とあいまってなんとも物悲しい雰囲気になりますよね。

佐原はなかなか良いところでした。伝統建築が建ち並ぶ忠敬橋付近や小野川沿いはもちろんのこと、それ以外の場所もぶらぶらしてみると思わぬ発見があったりして、楽しめました。お近くならば、ぜひぜひ足を運んでみてください。
Posted by たけ at 2007年03月20日 23:57
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