2007年01月28日

廃造船所で行われる、まつり-後編



出ている模擬店は、フランクフルトやわたあめといった定番のものから、焼き団子やせんべいなどといった祭りにしてはちょっと珍しいもまであった。どうやらこれらの模擬店は、浦賀周辺の商店の方々が出張して出しているようだ。

中島三郎助まつり-18

「開国の味」黒船シチューは大人気

中でも人気があったのは黒船シチュー。これはペリーが出港する際に浦賀の人々にシチュー鍋をプレゼントしたという事実をもとに作られたもので、今では浦賀の名物として親しまれている、らしい。

そのいい匂いにつられ私も黒船シチューをいただいてみた。

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クリームシチューとパンにビンゴカードがついて250円なり

うん、うまい。シンプルなクリームシチューながら、大きめにカットされた野菜はとろとろになるまでやわらかく煮込まれており、ほっとする味だ。残ったシチューをパンでぬぐって食べられるのも良い。パンは小学校の給食で食べたような、懐かしい味。

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こちらは黒船ラーメン

黒船ラーメンなんてものまであったが、黒船とラーメンのつながりは不明。店員さんの帽子にペリーっぽさは出ている。同時に店員さんの浮かれっぷりも出ている。

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大根はなんと一本50円

機関工場内だけでなく、外にも模擬店は出ていた。 中でも野菜売り場には結構な人が集まっている。 大根一本50円、キャベツ一玉100円、ハクサイも100円。 う〜ん、普段野菜をあまり買わない自分にはよく分からないが、 きっと相場よりかなり安い値段なのだろう。帰りに買って帰ろうか。



祭りのフィナーレはビンゴ大会。私も黒船シチューに付いていたビンゴカードを握り締め、ビンゴ大会に参加した。

ビンゴ大会の賞品は、祭りに協賛している商店から寄贈された(在庫処分ではないと思いたい)数多くの品々だ。ビンゴした人は、それらの商品の中から自分が欲しいものをチョイスしてもっていくシステムらしい。

中島三郎助まつり-22

白熱するビンゴ大会

なお、最高ランクの賞品は自転車やホットプレートなどである。中にはイカリなんてものまである。船を留めておく時に沈めて使う、あのイカリだ。……え、イカリ?!ほ、欲しい!そのイカリ、欲しい!

このイカリが本当に格好良い。一般的に見る黒くてでかいイカリとは違い、銀色で折りたたみ式のスマートな形をしたイカリだ。これはぜひとも獲得したいところ。主催者は笑いのタネとして出した賞品のようだが、私はそれが心の底から欲しかった。

回されるガラガラ、呼ばれる番号、空けられていく穴。私の興奮は高まるばかり。程なくしてリーチ、続いてダブルリーチ、さらにトリプルリーチ。おお、かなり好調な予感がする。……が、なかなかビンゴはしてくれない。

そのうち一人のおばちゃんが「ビンゴ!」と叫んだ。皆の視線がそのおばちゃんに向かう。固唾を飲んで、おばちゃんが何の賞品を選ぶかを見守る。さほど時間をかけずにおばちゃんが選んだものは、やはりというか、当然というか、自転車だった。ほっとする自分。

続いて二人、三人とビンゴしていく。ホットプレートが持っていかれ、なんかよく分からない電化製品が持っていかれ……そして、何と言うことだろうか、ついにイカリが持っていかれてしまった。工場内に響く「ようやくイカリが出ましたー!」という司会者の声。まさか私以外にあんなものを欲しがる人がいるとは。港町、浦賀をナメていた……

さらにしばらくして私もビンゴした。しかし、もうかなりの人数がビンゴしてしまっており、目ぼしい賞品は皆持っていかれてしまっていた。その中から私が選んだものは……

中島三郎助まつり-23

これ!



「中島三郎助まつり」はとても楽しい。中島三郎助が好きな方だけでなく、工場が好きな方、巨大建造物が好きな方、廃墟が好きな方にもオススメできる、見逃せないお得なイベントである。

しかし、今年見れたものが来年も見れるとは限らないことにだけは注意してもらいたい。現在、この祭りが行われている住友重機械工業浦賀造船所跡地では再開発の計画が進められている。

重要文化財クラスの文化財であるドックや整備工場は、破壊せず野外ミュージアムとして残されるそうだが、大幅な改築、改造がなされることは避けられないだろう。これからも「中島三郎助まつり」は毎年続けていかれるだろうが、現在の造船所跡地の雰囲気は数年のうちに無くなる運命にある。

もし現在の浦賀ドックの雰囲気を味わいたいのであれば、少なくとも来年には足を運んでみることを強くオススメする(それでも変わっている可能性は十分ある)。

あ、そういえば大根買うの忘れてた。

中島三郎助まつり-24

イカリはこのおばぁちゃんが持っていった
今なら素直におめでとうと言える



posted by きむら at 20:21 | Comment(4) | TrackBack(0) | コネタ
この記事へのコメント
TITLE: コネタ道場のリンクから来ました
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はじめまして。
読んでてお祭りの暖かさが伝わってきて楽しかったです。自分的にはシチューに割り箸が付くのがツボです。
古い建物が好きなので、工場内の写真も良かったです!

ただ、一つ気になったのですが、前編で三郎助さんの姓が「中村」から「中島」に変わってしまっているのですが…
Posted by ののこ at 2007年02月11日 18:37
TITLE:
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いやぁ、ありがとうございます。
このブログは、コメントをつけていただけるかたがまれなので
ホント、励みになります。

中村は誤植でした。「中島三郎助まつり」が正解です。
というわけで早速修正しました。
ご指摘ありがとうございました。
なんかやっちゃイケナイ間違いをやってましたね……
全国の中島三郎助ファンの皆さん、ゴメンナサイ。
Posted by たけ at 2007年02月12日 06:55
TITLE: なるほど
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中島さんだったのですか!
三郎助さん、ペリーと最初に交渉した人なんだから、もうちょっと一般にも有名になっても良さそうですね〜
Posted by ののこ at 2007年02月13日 21:24
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そういえば、あまり一般には中島三郎助の名は聞きませんね。
たしかに、その功績や人生からしてももう少しメジャーになっていいような気がします。
大河ドラマ化とかしませんかね。どうですか?HNKさん。
Posted by たけ at 2007年02月16日 00:04
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