2007年01月06日

東京富士巡り-前編


「一富士二鷹三茄子」という言葉がある。これは初夢の中で見る縁起の良いものの順番を指すことわざだ。その中でトップを行く富士山は言わずと知れた日本最高峰。富士山は数々の芸術作品、文学作品や音楽などに取り上げられ、庶民もまたその美しいフォルムに憧れ、信仰してきた。日本人にとって富士山はまさに心のよりどころ、めでたい縁起物である。

新春は正月のある日、私は東京にある富士山を巡ってきた。富士山は静岡・山梨のものだけではない。東京にも富士山はあるのだ。しかも複数。



東京富士巡り-01

これが東京の富士山だ!

木や草がもさもさ生えていて分かりにくいが、これは文京区護国寺にある音羽富士である。富士山のような巨大な山を想像していたとしたら申し訳ない。しかし、これでもれっきとした富士山なのである。あ、いや、正確には富士山のミニチュアと言うべきか。

この岩山は富士塚といい、富士講(富士山を信仰する人々の集まり)により造られた築山である。実際の富士山を模し、富士山の溶岩を積み上げて造られている。主に富士講が発展した江戸時代、江戸を中心に作られた富士塚は、今でも都内に数多く残されている。富士講は庶民を中心に広まったが、当時の庶民にとって富士山を登ることは非常に難しくなかなかできることではなかった。そこで富士講の人々は、自宅近所に富士山を模したミニチュア富士山を築き、それを登ることで富士山に登ったのと同様のご利益を得ようとしたのだそうだ。

今回、私はこれらの富士塚を巡り、鑑賞してみようと思った。 そして願わくばそのご利益を拝借し、今年を良いものにしてみようじゃないか。



さて、前置きが長くなったが、まずはこの護国寺の音羽富士に登ってみよう。

東京富士巡り-02
登山道にはちゃんと「合目」の石碑がある

この富士塚にはきちんとした登山道が整備されている。ゴツゴツした溶岩やツツジの潅木の間を登っていくと、確かに富士山に登っている気がしてくるようにも思えなくない。

東京富士巡り-03
ぐねぐねと蛇のような登山道

おおよそ10mぐらいの高さの山なのだが、登山道がぐねぐねと左右にくねっているので意外に距離があるように思える。所々にある「○合目」といった表記を確認しつつ、おおよそ1分の登山で山頂に到着した。

東京富士巡り-04
山頂には真新しい浅間神社(富士山を祀る神社)の祠が

登頂し終えると、なんとなくすがすがしい気分になった。多分気のせいなのだろうが、まぁ、なんとなくそんな気がした。うん、まさに新年を迎えたにふさわしい気分だ。

東京富士巡り-05
山頂から見下ろしてみると……おぉ!

頂上から下を見下ろしてみると、これがなかなか壮観だ。下から見上げたよりも高さがあるように思える。しかし、木が邪魔していて見通しはさほどよろしくない。富士山としては、すっきりと富士の形が見えるほうが良いのではないだろうか。また、この音羽富士は境内の斜面を利用して造られているので表面しか富士山の形をしていない。頂上で後ろを振り向くと、目の前に高低差無く建物が見えてしまうのだ。う〜ん、これはちょっと残念なことだ。

名称音羽富士
所在地護国寺[map]
大きさ★★★
富士っぽさ★★☆
ありがたみ★★☆
鑑賞ポイントぐねぐね登山道



posted by きむら at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | コネタ
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