2025年10月24日(金)に開催された文化審議会において、「重要文化財(建造物)の指定」の答申がありました。内容は以下の通りです。
《重要文化財の新指定》
・小樽港防波堤施設 3所 北防波堤、南防波堤、島防波堤【北海道小樽市】
・岩橋家住宅(秋田県仙北市角館町東勝楽丁) 1棟【秋田県仙北市】
・幸徳院観音堂 1棟【山形県米沢市】
・大山寺 1棟、1基 不動堂、宮殿【千葉県鴨川市】
・光明寺 8棟 本堂(御影堂)、阿弥陀堂、釈迦堂、勅使門、御本廟及び御本廟拝殿(2棟)、鐘楼、総門【京都府長岡京市】
・斎尾家住宅 3棟 主屋、長屋門、露地門及び塀【鳥取県東伯郡北栄町】
・男木島灯台 1基、2棟 灯台、旧吏員退息所、旧第一物置【香川県高松市】
・水ノ子島灯台 1基、2棟 灯台、旧吏員退息所、旧物置所【大分県佐伯市】
《重要文化財の追加指定》
・日本ハリストス正教会教団 4棟 旧本館、旧住宅、旧図書館、旧門衛室【東京都千代田区】
・スカイハウス(旧菊竹清訓自邸) 土地【東京都文京区】
重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「仙北市角館」の武家屋敷のうち「岩橋家住宅」が重要文化財になります。角館といえば重伝建として一番最初に選定された武家町の代表格ですが、これまで重要文化財に指定されている家はありませんでした。

角館の武家町を代表する、上級武士の屋敷である「岩橋家住宅」
文化庁は重伝建を代表するような家を重要文化財に指定し、地区の中核としていく方針のようですので、これからも重伝建地区内からの重文指定はちょくちょくあるのではないでしょうか。
近年続く近世灯台の重文指定ですが、今回も2件ありました。特に水ノ子島灯台は豊後水道のど真ん中にある孤島に屹立しており、極めて訪問しづらい文化財だと言えます。旧吏員退息所と旧物置所は対岸の鶴見半島にあるので、そこからの遠望で訪問したとみなすしかない感じでしょう。
