2019年03月11日

遺構がほぼ完全に残る武田氏の名城「古宮城」を見てきました


 春の青春18切符期間が始まりましたね。最近はあまり18切符を買うことがなくなっていたのですが、今回は旅行に出るきっかけを増やすべく事前に購入していました。でなわけで、その一日目の旅行として愛知県新城(しんしろ)市の作手(つくで)にある「古宮(ふるみや)城跡」に行ってきました。


JR飯田線「新城駅」からバスで作手高原へ

 新城駅には11時前に到着したものの作手へのバスは本数が少なく、次の便は12時7分発と一時間以上待つことになりました。バス停は駅前にはなく、200mほど南へ歩いた商店街の「新城栄町 新城駅口」からの乗車なのでご注意を。

 バスは急な山道を進んでいくこと約40分、終点の一つ手前の「鴨ヶ谷口」バス停で下車すれば古宮城は目の前です。


畑の中に独立して聳える丘の全体が古宮城

 古宮城は武田氏が国境の要として築いた城。遺構がほぼ完全に残っており、武田氏の築城技術を目の当たりにできる城として注目されています。


城内へは南側の白鳥神社から入る

 本来の大手門は丘の西側ですが、その一帯は住宅地となっており立ち入り不可。現在は白鳥神社の社殿横に設けられた階段から主郭へ上ります。


主郭入口の桝形は武田氏の城に多い両袖桝形となっている


主郭から見下ろす大堀切は迫力満点!

 古宮城は大堀切によって東西に分かれており、それぞれ主郭、西郭を中心に、その周囲を郭や堀が取り囲んでいます。土塁、横堀、竪堀がはっきりと残っており、当時の様子がまざまざと見て取れます。いや、ホント、素晴らしい遺構ですよ、コレは。


西郭は幾重にも巡らされた堀が素晴らしい


道筋を辿って行ったら大手門跡に出た(ここから城の外へは出入り不可)

 見学時間は1時間ほど。実に濃厚なひと時を過ごすことができました。この迫力は写真だけではイマイチ伝えきれないのでぜひとも現地を訪れてみてほしいと思います。

 ただ、訪問時の注意点がひとつ。城内には案内板の類が一切ないので、事前に500mほど北にある新城市作手歴史民俗資料館に立ち寄って縄張図を入手しましょう(私は縄張図が描かれた本を持参していったので問題ありませんでした)。この城は情報のあるなしで満足度が遥かに変わると思います。

 ちなみに古宮城跡から1kmほど南へ行ったところには奥平氏の本拠地であった「亀山城跡」があるので併せて周ると良いと思います。


ひっそりとした古宮城とは対照的に、でかでかと看板が掲げられた亀山城


本丸からは古宮城が見える

 こんな至近距離でにらみ合っていたなんて、当時の緊張感が偲ばれますね。それだけ武田氏にとって奥平氏の動向は重要だったのでしょう。実際、奥平氏は徳川方に転じて武田氏は破れますし。


ちなみに、今回の訪問でついに「続100名城」にも手を出すことに……

 古宮城は続100名城に選ばれており、せっかくなのでスタンプを貰ってきました。100名城は10年かけてなんとか制覇しましたが、続100名城を全部周るのはいつになることやら……。北海道の勝山館とか、五島の福江とか、対馬とか、以前行った場所を再訪するのは相当なエネルギーが必要ですし、誇張なしに一生かかりそうな気配。

posted by きむら at 14:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行